【体験レポ】「日月倶楽部」滞在プログラムで心身をリセットしてきました! ~前編~

コラム監修の医師・山本竜隆先生が代表を務める「日月倶楽部」は、日本初の自然体感・滞在型のウェルネスリゾート。ただ単に大自然の中に宿泊するというだけでなく、さまざまなプログラムを通して自然欠乏症候群解消のきっかけを見いだすことを目的とした施設です。本当の自然、本来の人間の生活を実感する貴重な体験、前編・後編でご紹介します!

「五行」と「五臓」でヘルスチェック。良導絡検査で自分の不足要素を知る

今回、参加する「夏の焚火&釜戸で食事プログラム」が開催されたのは、8月13日~14日。敷地内の枝を薪として使用し、たき火や釜戸、バーベキューなど自然の火を楽しむことが目的のプログラムです。

しかし、当日は台風。しかも現地に上陸するという予報。新幹線は大幅に遅延し、果たして現地にたどり着けるのか、プログラムは開催されるのかという不安があったものの、無事、日月倶楽部の魅力をしっかり体験してきました! 山の生活に慣れた日月俱楽部の皆さんのフレキシブルな対応はもちろんですが、台風にもかかわらず流れ星や虹を眺めることもできたんですよ。

到着したのは、16時。7部屋ある中で私が用意してもらったのが「エアストリーム付コテージ」です。コテージにはお風呂とトイレ、ベッド、エアストリームにはリビング。エアストリームの室内には座り心地の良いソファが設置され、一人で使うのがもったいないほどの広さです。仲間同士で訪れ、自由時間にここで集うのも楽しそう。

お部屋でひと段落した後は、いよいよプログラムのスタート。最初に行ったのが、自律神経のバランスから心と体の状態を判定する「良導絡検査」。人間の体には365個ものツボがあり、臓器に変化が起こると変化を起こした経路(ツボ)に反射現象が起こるそう。

判定結果を見て感じたのは、心と体はつながっているのだということ。例えば、私の判定結果では足にある「膀胱経」が抑制されている状態。この状態が引き起こすのは背中や腰の痛みという体の異常ですが、“くよくよしやすい”という心の状態も表しているそう。ん~…バッチリ当たっています。

もう一つ、良導絡検査で山本先生に教えていただいたのが「人間の体は、小宇宙(小さな自然)」であり、自然界と臓器の健康は関係性があるということ。漢方の基本的な考え方である「陰陽五行説」は体の「五臓」とつながっており、「木土土金水」という要素に分けられます。木は「肝」、火は「心」、土は「脾」、金は「肺」、水は「腎」。それぞれの要素のバランスを保つことで、心身のバランスを整えることができるといいます。 五行説を用いて、看護師・ワタナベさんによるアロマスプレーのワークショップも開催されました。脳にダイレクトに届くのが香りで、好みは常に一律ではなく、自分の今の状態によって変化するそう。五行に分けられた精油から3つチョイスし、ワタナベさんがブレンドしてくれた世界に一つだけのアロマスプレーが完成しました。私が選んだのはシダーウッド(土)×ローズ(火)×レモン(土)で、土の要素を欲していることが分かります。そして、良導絡検査の結果を見て納得。確かに、五行の土に値する「脾経」の機能がやや弱かったのです。

台風という悪天候にもかかわらず、時折雨が止んで晴れ間も。富士山に虹がかかる姿を見ることもできました!

夕食は、山本先生の奥さまで元タカラジェンヌ・清美さんの豚汁定食。素材の良さが生きたマクロビオティックベースのメニューが本当に美味しい♪ 心からおいしいと感じたのは、久々です。そして、食に対しての“安心”もおいしさの条件になるのだという気付きもありました。できるだけ自分で調理したものを食卓に出すというのは普段から心掛けていますが、食品添加物に関しては諦めの境地。全くの無添加というのは、今の時代なかなか難しいからです。けれど、完全無添加でなくとも自分のできる範囲でできることはあるはず。夕食をいただきながら、そんなことを考えさせられました。

各部屋にシャワールームが設置されていますが、事前予約制で「富士山展望ひのき風呂」での入浴も可能。
ひのきの香りが広がる浴室は、デザインもとってもすてきです

夕食後は、プログラム参加者全員でたき火を囲んでのカフェタイム。働き盛りの皆さん、日月俱楽部を訪れるのが貴重なリフレッシュタイムになっているようです。山本先生のプライベートトークも楽しく、参加者同士の交流を深める良い時間となりました。

この記事の監修者
朝霧高原診療所 院長 昭和大学医学部客員教授 山本 竜隆(やまもと たつたか)

聖マリアンナ医科大学、昭和大学医学部大学院卒業。医師・医学博士。地域医療とヘルスツーリズムの両輪で、地域活性や自然欠乏症候群の提唱などの活動をしている。富士箱根伊豆国立公園に位置する滞在施設「日月倶楽部」では、ヨガや瞑想などのマインドフルネス、企業の健康管理者への指導など雄大な自然環境に身を置いて行う各種滞在プログラムを提供している。
[朝霧高原診療所] https://www.asagiri-kogen-clinic.com/
[日月倶楽部] https://hitsuki-club.com/


ライター 濱岡 操緒(はまおか みさお)

大学卒業後、大手ゲーム会社に就職。広報宣伝部にて主に社内報や広報誌などの編集主幹を務める。退職後は母親向けの媒体、ウエディング関連の媒体などを手掛ける編集プロダクションに所属。現在はフリーランスとして書籍・雑誌・WEBメディアなどの編集・執筆、撮影ディレクションなど幅広く活動中。プライベートでは1児の母。最近の健康習慣は、ミトコンドリア活性化。

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