更年期は加齢による卵巣の機能低下や女性ホルモンの減少により起こりますが、近年「プレ更年期」や「プチ更年期」という言葉を耳にします。30代後半に現れる、更年期「前」の更年期障害に「似た」、こころとからだの不調があらわれた状態を指す言葉ですが、実は医学的にはそのような言葉はないそうです。

でも30代後半から現れる女性の悩み「プチ更年期」と「プレ更年期」。更年期と違うのであれば、原因も違いそうですよね。どのようなところにあるのか調べてみたいと思います。

 

そもそも更年期障害とは

 

閉経前の5年間と閉経後の5年間とを併せた10年間を「更年期」といいます。更年期に現れるさまざまな症状の中で他の病気に伴わないものを「更年期症状」といい、その中でも症状が重く日常生活に支障を来す状態を「更年期障害」と言います。

日本産科婦人科学会「更年期障害とは」http://www.jsog.or.jp/modules/diseases/index.php?content_id=14

更年期障害の主な症状

(1)血管の拡張と放熱に関するもの

ほてり、のぼせ、ホットフラッシュ、発汗など

(2)精神的症状

イライラ、情緒不安定、気分の落ち込み、意欲の低下、不眠など

(3)その他の身体症状

頭痛、肩こり、めまい、関節の痛み、冷え、しびれ、動悸、胸が締め付けられるような感じ、疲れやすいなど

これらの症状が、個人差はありますが40代半ば~50才閉経まで現れます。あまり感じないとか自覚症状がない方も多く、日常生活に支障をきたすまでではないが何らかの症状がでてゆううつに感じるという人もおり、まさに個人差により違いがあるようです。

 

プレ更年期・プチ更年期との違い

30代半ば~40代にかけておきる、まるで更年期に似た症状。更年期は加齢に伴うものですが、まさにその「プレ」の世代に起こるものです。

その原因の多くは、ストレスや無理なダイエット、夜更かしなどの不規則な生活による自律神経の乱れが原因と言われています。

ではなぜ自律神経が乱れると、更年期に似た症状が出るのでしょうか?

自律神経をつかさどる脳の視床下部は、卵巣に女性ホルモンを分泌するよう指令出す役割があります。脳がストレスを受けるとホルモン分泌の指令がうまくいかなくなり、30~40代の機能が正常な状態の卵巣でも、ホルモンのバランスが乱れてしまうことになります。

更年期は加齢に伴う女性ホルモンの低下によるホルモンバランスの乱れによって起こります。更年期と同様にホルモンバランスが乱れてしまうことで、「プレ更年期」症状がでてしまうのです。

 

プレ更年期・プチ更年期とサヨナラするために

ではホルモンバランスの乱れを解消するには…どうすればいいのでしょうか。

その答えのひとつに、質の良い睡眠があります。

仕事や子育て、家庭などストレスが劇的に改善するのはなかなか厳しいことです。そこで、質の良い睡眠を得るために、少しずつできることから生活を見直してみるというのはいかがでしょうか?

デスクワークなど運動不足になりがちな方は、毎日ひと駅ウォーキングに変えてみるなど、プチ生活改善がおすすめです。適度な運動をして、ストレッチで筋肉をほぐしてあげると、血行がよくなり脚のむくみが取れ、冷えの改善も期待できます。また、リラックス効果でストレス解消にもなり、快眠にもつながります。

また、遅い時間の食事や夜食は、睡眠の質を下げるといわれています。眠っている状態でも胃腸が活発に動いていると、脳が興奮状態になってしまい睡眠が浅くなりがちになります。できれば寝る3時間前までには飲食は済ませておくようにしましょう。

おわりに

プレ更年期・プチ更年期は生活を見直すことで改善が期待できます。ストレス社会といわれる中で、リラックス法は調べるとたくさん出てきます。自分に合ったリラックス方法と、適度な運動、バランスの取れた食生活で、健康的な毎日を送りたいものですね。