どうにもならないイライラ。仕事が手につかなくなったり、つい身近な人に当たってしまってひどく後悔したり…コントロールしたいのに(イラッ!)と思ったことはありませんか?

もしかするとそのイライラは、多忙や心労により精神的に疲れているためかもしれません。他者はもちろん自己嫌悪で自分にもイライラし、もはや何に腹を立てているのかさえわからない。こんな負のスパイラルを生んでしまっているとも考えられます。

疲れが引き起こしたイライラも、『人間だから』とみんな広い心で考えられればいいのですが、周囲との摩擦や人間関係に悪い影響を及ぼしてしまうこともあります。
イライラの原因とともに、上手なつきあい方や対処法を見ていきましょう。

 

イライラの原因とは?

セロトニン不足

脳では、100種類以上もあるといわれる神経伝達物質が、電気信号によって、こころとからだの機能を制御するための情報伝達をしています。
なかでも、

  • セロトニン(感情の安定)
  • ドーパミン(喜び、快楽)
  • ノルアドレナリン(興奮、恐怖)

これらの神経伝達物質のはたらきが、過労やストレスによって低下することにより、感情のコントロールがうまくいかなくなるのではないかと考えられています。

月経前不快気分障害(PMDD)

月経前症候群(PMS)の中でも、とくにうつ症状やイライラが生活に支障をきたすような症状を指します。生理前に増加する黄体ホルモンの影響といわれていますが、まだはっきりとは解明されていません。
これに加えエストロゲンとのバランスの異常や、先に挙げた神経伝達物質の影響もあるのではないかといわれています。女性でもPMSの症状はさまざまで、ホルモン治療や低用量ピルのほか、精神科や心療内科を受診した場合漢方薬や抗うつ薬を処方されることもあります。

更年期障害

更年期(一般的に45~55才といわれています)には、女性の場合卵巣の機能が低下して、女性ホルモンの分泌量が減少します。
そのため、自律神経が乱れイライラや抑うつなどの精神的な症状が出ることがあります。更年期障害の場合だとホルモン療法や漢方薬で改善することが多く、「40代前半ぐらいからイライラが増えた…」という方は婦人科の受診をおすすめします。

イライラ対策のまとめ

6秒かけて深呼吸

深呼吸はリラックス効果があり、頭もすっきりした気分になります。イライラしている人に進めたいですが、怒っている人に「深呼吸してください」とは言いにくいかもしれません。

疲れのせいだと開き直る

イライラすると些細なことでも過剰に反応してしまい、身近な人に当たったり、誰かのせいにしてしまったりしがちです。また、イライラが継続すると、反動で自己嫌悪や落ち込みがひどくなってしまうこともあります。
からだは元気に思えても、実はとても疲れているのかもしれません。イライラはそんな自分自身からの休息のサインととらえ、ゆっくり休息をとりましょう。

ミネラル・ビタミンをとる

有名なのはやはりカルシウムでしょう。カルシウムといえば骨のイメージですが、血液中にも存在します。カルシウムの血中濃度が低下すると、感情のコントロールが乱れがちになるといわれています。
また、ストレスにはビタミンCが効果的です。ストレスを感じるとビタミンCを消費し、ストレスを多く抱える人ほどビタミンCをたくさん消費します。フルーツやジャガイモなどで積極的に摂取しましょう。

心身がほぐれる休息をとる

カラオケやお酒を飲んで大騒ぎすることもストレス解消になりますが、胃腸に負担がかかり身体的にストレスがかかってしまう可能性もあります。
マッサージやエステ、美容院でヘッドスパ、自宅でゆっくり入浴など、リラックスして緊張をほぐすような休息を心掛けましょう。アロマテラピーやキャンドルも効果的です。

朝日を浴びる

イライラする原因のひとつにセロトニン不足が考えられます。朝日を浴びることで交感神経にスイッチが入り、セロトニン量が増加します。セロトニンはドーパミンやノルアドレナリンの働きを調整し気持ちを安定させる働きがあります。
また、朝日を浴びると睡眠ホルモンといわれるメラトニンが分泌されます。メラトニンは朝日を浴びておよそ16時間後に寝るように設定をしてくれる物質といわれています。良質な睡眠をとり心身を休めることで自律神経のバランスを整え、イライラ抑制に役立ちます。

 

おわりに

怒りは本来、攻撃された場合などストレスから身を守る人間の防衛本能のひとつです。「よくわからない怒り」は、受けたストレスに対して起きているのかもしれません。

イライラはお疲れのサインと自分自身が思うことで、こころもからだもケアすること につながります。

意識的にしっかりと休息を取り、穏やかに日々を過ごしたいものですね。